食物アレルギーに悩むトイプードルの餌の選び方とおすすめのドッグフード

ふわふわとした巻き毛が愛らしく、抜け毛も少ない上に頭も良いので、室内犬として人気の高いトイプードル。
そんなトイプードルですが、体内の免疫機能に影響を及ぼす食物アレルギーを心配する飼い主も多いでしょう。
今回は、トイプードルがかかりやすい食物アレルギーの症状と原因、適した餌の選び方からおすすめの餌を3つご紹介いたします。

1．トイプードルの食物アレルギーの原因

食物アレルギーとは、特定の食べ物に対して免疫系が過剰に反応してしまい、皮膚に症状が出てしまう病気です。
食物アレルギーの犬の20～30％はアトピー性皮膚炎やノミアレルギー性皮膚炎を併発しているといわれています。
食後30分以内に現れることが多いですが、数時間で収まり重症化することはほとんどありません。
主な症状と発症しやすい部位は以下の通りです。

症状：
皮膚の赤み、発疹、かゆみ、脱毛
嘔吐、軟便、下痢
外耳炎
足の裏や指の間をよく舐めたり噛んだりする

部位：
顏（目、鼻、口周り）、耳、背中、お腹、股、足先

食物アレルギーは特にタンパク質に対して過敏反応が起こりやすく、高齢になってから発症してしまうと原因となる食材の特定も難しいため、日頃から食事内容を把握しておくことが大切です。
トイプードルの場合、原因となりうる代表的な食材は穀類（大豆、トウモロコシ、小麦卵、乳製品）に加え牛肉、ラム肉、スパイスや添加物などが挙げられます。
これらは、ドッグフードなどに使われる主原料です。
体質や遺伝、健康状態などによって起こる食物アレルギーですが、同じものを食べ続けないことで防ぐこともできます。
原因となる食材の摂取量が体内の限界値を超えないよう、餌は2～3種類をローテーションするのが食物アレルギーのリスクを減らす最善策といえるでしょう。
もちろん、毎日の適度な運動や質の良い睡眠を通して、日頃から体の免疫力を高めておくことも大切です。

2．トイプードルが食物アレルギーにならないための餌の選び方

トイプードルが食物アレルギーにならないためには、日常の健康管理が欠かせません。
現在アレルギーを持っている場合は、普段与えているドッグフードに原因となる食材が含まれていないか確認することが必要です。
アレルギーの症状が見られなくても、原因になりうる物質（穀類等）が含まれていないものがよいでしょう。
また、トイプードルの胃腸で消化されにくい添加物は、アレルギーを誘発することもあるので避けた方が安心です。
餌の選び方として必ず押さえておきたいポイントが２つあります。

◎小粒タイプのドライフード
口が小さく噛み砕く力も弱いトイプードルには、小粒タイプで、食物アレルギーの原因となる穀類の入っていない餌を選びましょう。
食べやすさはトイプードルの食欲、また消化不良を防ぐことにもつながります。
ドッグフードにはウェットタイプとドライタイプがありますが、ウェットフードは油分が多くカロリーも高いので、トイプードルの体重が増えやすくなってしまいます。
対してドライフードは、顎をしっかり使いながら食べることによって脳の活性化につながり、歯の健康を維持できるという面でもおすすめです。
適量を守ることも大切です。コスパの良い大容量タイプは酸化が進み劣化しやすいので、1袋1kg程度の小袋タイプを1か月以内に食べきるようにしましょう。

◎ヒューマングレード品質のドッグフード
ヒューマングレードドッグフードとは、普段私たちが食べている食品と同じ品質の材料を使用して、同等の衛生基準でつくられたドッグフードのことを指します。
人間が食べても問題のないので、安心・安全なドッグフードです。
日本の法律では、ドッグフードが”食品ではない”と定義されており、「食品衛生法」の適用範囲外となっているため、食材品質・管理基準・衛生基準が守られない可性が極めて高いのです。
人間ではとても食べられないような質の悪い原料を使ったドッグフードはたくさんあります。
劣化した原料の味や臭いをごまかすために添加物が大量に混ぜられたり、食感をよくするために粗悪な油を吹きかけられていたりするのです。
原材料がしっかり明記されていること、合成着色料や保存料、防腐剤などの添加物が入っていないことをよく確認しましょう。

3．食物アレルギーに悩むトイプードルにおすすめの餌3選

2.で述べたポイントを踏まえて、食物アレルギーに悩むトイプードルに最適なおすすめのドッグフードを3つご紹介いたします。
どれも厳選された原材料を使用し、美味しさと栄養を両立したトイプードルが食べやすい小粒タイプのドッグフードです。
グレインフリー（穀類ゼロ）、香料・着色料不使用にもこだわり、獣医師からの評判も高く安心して与えることができます。

製造工場も徹底した品質管理をされている安心の施設です。
このこのごはん：
有機JAS認証、ISO22005認証、HACCP認証を取得している国内のペットフード工場

カナガンとモグワン：
欧州ペットフード工業会連合（FEDIAF）の厳しい基準をクリアしたイギリスのペットフード専門工場
製造元は同じですが、主原料の割合が異なります（カナガン…チキン51%、モグワン…チキン＆サーモン56%）。

4．まとめ

食物アレルギーに悩むトイプードルにおすすめのドッグフードと選び方、いかがでしたでしょうか。
種類がたくさんある中で、“絶対にこれが良い”といった正解がないドッグフード。アレルギー症状や年齢、飼い主さんのこだわりなど、何にポイントを置くかによって選び方は変わってきます。何よりも大切なのは、ドッグフードを食べて適正体重を保ち体調を崩していないか日頃からチェックすることです。
可愛い愛犬にいつまでも元気でいてもらえるよう、美味しく食べられて健康を維持できるフードを選んであげましょう。